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ダイイング・アース (ジャンル) : ミニ英和和英辞書
ダイイング・アース (ジャンル)[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

アース : [あーす]
 【名詞】 1. external (earth) ground 2. signal ground
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ダイイング・アース (ジャンル) : ウィキペディア日本語版
ダイイング・アース (ジャンル)[ちょうおん]
ダイイング・アース: Dying Earth)とは、サイエンス・フィクションまたはサイエンス・ファンタジーのサブジャンルの1つで、地球が消滅しかけている、あるいは宇宙そのものが消滅しようとしている「遠未来の地球」を舞台とすることを特徴とする。疲れきって一様化し資源の枯渇した世界を描き、復活の兆しが描かれることもある。
== 概要 ==
終末もの」のサブジャンルであり、かなり古くから書かれている。一般に壊滅的な破壊が描かれることはなく、むしろ地球のエントロピー的消耗を描く。このジャンルの前兆はロマン主義運動の作品に見られる。Jean-Baptiste Cousin de Grainville の ''Le Dernier Homme'' (1805) は、地球最後の男の物語であり、地球が完全に不毛な地となった物寂しい未来を描いている。
バイロンの詩 "Darkness" (1816) は太陽が死んだ後の地球を描いたものである。
別の初期の例としてカミーユ・フラマリオンの ''La Fin du Monde''(世界の終り、1893年)がある。この長編小説の前半は、25世紀に彗星が地球と衝突する話である。後半は地球上で文明が興亡を繰り返し人類が進化していく歴史を描き、最終的に地球が不毛の惑星となって終りを迎える。もっと有名な例としてH・G・ウェルズの『タイム・マシン』(1895) がある。この作品の最後で時間旅行者が目にしたのは、死にかけの地球でわずかな生物が生き残っている姿だった。彼は元の時間に戻って友人たちにその物語を語った。
ウィリアム・H・ホジスンは、ウェルズのビジョンを練り直して2つの作品を書き上げている。『異次元を覗く家』(1908) は、超自然的な力に取り囲まれた家を舞台にしている。語り手は(特に説明されない物理的力によって)遠い未来に連れて行かれ、人類が死に絶えた世界を見て、さらに地球の死をも目撃する。『ナイトランド』(1912) では太陽が燃え尽きた数百万年後の未来が描かれている。生き残った数百万人の人類が巨大な金属製ピラミッド Last Redoubt に住み(おそらく文学に登場した最初のアーコロジー)、暗黒の外界を支配する未知の力に取り囲まれている。
クラーク・アシュトン・スミスは、1930年代から遠未来の地球の大陸ゾティークを舞台とする一連の作品を書いた。1953年11月3日付けのL・スプレイグ・ディ・キャンプへの手紙でスミスは次のように記している。
:「過去と未来の大陸についての神智学理論で漠然と示唆されたゾティークは、地球最後の人間の住む大陸だ。現在の我々の周期の大陸は、おそらく何度か沈んでいる。一部は沈んだままで、他は部分的に再浮上して自らを再配置した。(中略)我々の文明の科学や技術は、我々の宗教と共に忘れられている。しかし多数の神々が崇拝されている。そして、魔法と魔神崇拝が太古と同様に再び広まっている。水夫はオールと帆だけを使っている。火器はなく、弓矢と剣と槍などしかない」
正式にはダイイング・アースとはされないが、20世紀前半の「剣と惑星」ものは火星を舞台にすることが多く、有名なエドガー・ライス・バローズ火星シリーズやそれに影響された諸作品、リイ・ブラケットのエリック・ジョン・スタークもの、C・L・ムーアノースウェスト・スミスものなどがダイイング・アースに近い。これらの作品では古代風で異国風の火星人(その他)が退廃的な衰退期にあり、過去からの悪魔のような敵の存在によって活性化する。科学者たちは真剣にかつて火星に生命が存在していたと考えていたが、その生命が今はほとんどあるいは完全に死に絶えているだろうと考えたことで、そのような現実逃避的冒険の衰退を招く打撃となった。
クラーク・アシュトン・スミスの影響を受け、ジャック・ヴァンスは連作短編集『終末期の赤い地球』(''The Dying Earth'', 1950) を書いた。この短編集からいくつか続編が書かれている。これらの作品からこのサブジャンル名が付けられた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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